スポンジケーキが劇的に変わる!たった一つの「裏ワザ」とは?
はじめまして!たけまるスイーツラボ研究員(素人パパ)のたけまるです。
毎日仕事しながらも、頭の中は「とっておきのおやつ」のことでいっぱいです。
突然ですが、みなさんはこんな経験ありませんか?
「レシピ通りに作ったはずなのに、スポンジがペチャンコ…」
「どうして私だけ失敗するんだろう…」
私は何度、自分が悪いのか、レシピが悪いのか、オーブンが悪いのか…と、誰かのせいにしてきたか分かりません(笑)。
スポンジケーキは、お菓子作りの最初の壁ですよね。ここでつまづいて、お菓子作りを諦めてしまう人もいるんじゃないかな。でも、諦めてほしくないんです!
誰でも、このコツさえ知れば、驚くほどふわふわのスポンジが焼けるようになります。
私自身、このコツを教えてもらってから、失敗が劇的に減りました。もう、レシピ選びで悩むこともありません。
ケーキ作りの世界が変わった、この感動を伝えたい!そして、このブログが、お菓子作りで困っている誰かの助けになれば、こんなに嬉しいことはありません。
私がいつも使っているレシピをもとに、そのコツを、これからじっくり解説していきますね!
ふわふわスポンジケーキの作り方!失敗しらずの簡単レシピ
材料 直径15cm(5号サイズ)1台分
卵(Mサイズ)・・・2個(100g)
グラニュー糖・・・60g
★(水あめ・・・10g + 水・・・10g)合わせておく
薄力粉(特宝笠 異人館)・・・65g
☆バター(食塩不使用)・・・20g
☆牛乳・・・25g
☆バニラエッセンス・・・1~2滴 or バニラビーンズペースト 小指の爪半分量
失敗しないための下準備チェックリスト
□ 15cm丸型に型紙を敷く
□ 薄力粉は1回ふるっておく
□ 平型の大きめの鍋に湯煎用に水を入れて熱しておく。
□ 湯煎用のお湯②に、水あめと水を合わせたものを湯煎して混ぜ合わせておく
□ ☆は合わせて、小鍋に入れておく (バターは1cm角に切っておく)
準備が9割!材料と道具を揃えるときの注意点
・オーブン(石窯ドーム)
・15cm丸型(ブリキ製)・・・100均でも代用可
・15cm丸型の型紙・・・なければオーブンペーパーで工作しよう
・ハンドミキサー(TESCOM)
・温度計・・・赤外線があると便利!
・オーブンメーター・・・※必須級
・小鍋
・ホイッパー・・・100均でも代用可
・ゴムベラ・・・洗うのに焦ってしまうのなら、2つあると落ち着いてできます。
・竹串(地味に必要なのに忘れがち)
・ケーキクーラー
ゴムベラは使わない!粉混ぜにホイッパーを使う理由
実際の作り方に入る前に、まずは今回の最重要ポイントを先に頭に入れておきましょう!
泡立て始めると、ついつい夢中になってしまって、大切なポイントを忘れがちですからね(笑)。
今回のポイントはただ一つ
泡立てた生地に粉を加えて持つのは『ホイッパー』

さて、粉を混ぜる工程です。
多くのレシピには「ゴムベラでさっくりと切るように混ぜる」と書いてありますよね。
でも、ここは騙されたと思って、ホイッパーを握ってみてください!
- まずはホイッパーで、粉が飛び散らないようにゆっくり大きく5回ほど混ぜます。
- 次に、少し力を入れて大きくぐるぐると10回ほど回します。
ここで、ホイッパーの出番はおしまいです。早々の退場、お疲れ様でした(笑)。
ゴムベラでは、粉が混ざるまでに時間がかかり過ぎてしまい、その間にどんどん気泡が潰れて失敗の原因に…
そのため、全体をざっくり混ぜるためにはホイッパーが時短に一役買ってくれるのです!
大事なのは、ここで全部混ぜきらないこと。
少し粉っぽくて大丈夫。大きめのダマが残っていても気にしないでください。むしろ、このダイナミックな混ぜ方が、ふわふわスポンジを生むコツなんです。
さぁ、次の工程に移りましょう。
手順
①【卵を溶きほぐし、材料を混ぜ合わせる】
ボウルに卵を割り入れ、ハンドミキサー(低速)で溶きほぐす。※すくい上げたときに卵白の塊が無いことを確認してください。
湯煎していた★(水あめと水)、グラニュー糖を順に加えていきます。
ここでハンドミキサーのスイッチはOFFのまま
全体をざっと混ぜ合わせるだけでOKです。
オーブンは170℃で予熱(オーブンメーターでは160℃になるように)しておきます。


②【湯煎でしっかり温める】
①で作ったボウルを、50〜70℃の湯せんにかけます。 ※沸騰したばかりのお湯はNG
温度計を使い、生地が人肌(36℃)になるまで、ハンドミキサーはOFFのまま混ぜていきましょう。
湯せんにかけながらハンドミキサーを回すレシピも多いですが、この段階では手動で十分。ゆっくり混ぜて、生地が温まり、砂糖のザラザラ感がなくなればOKです。
ボウルを湯せんから外したら、次は☆小鍋のバター液を湯せんにかけて温めます。
この工程、なぜわざわざ人肌まで温めるのか、不思議に思いますよね。
実は、卵の温度を人肌にすることで、泡立ちが格段に良くなり、キメ細かく、安定した泡が作れるからです。この泡こそが、ふわっふわのスポンジ生地になるための第一歩なんです!
特に夏場など室温が高い場合は、温めすぎると泡が潰れやすくなるので、人肌になったらすぐに湯せんから外してくださいね。

③【ふわふわの生地を泡立てる】
②で温めたボウルにハンドミキサーを入れ、高速で混ぜていきます。生地が白くもったりとするまで、しっかり泡立ててください。
感覚ですが、具体的な時間の目安にしてください。
- 高速(設定3):約5分
- 中速(設定2):約3分
- 低速(設定1):約2分
の順で泡立て、最後にキメを整えていくイメージです。
大切なのは、生地をこまめに確認すること。ハンドミキサーを止め、生地をすくい上げてみてください。
理想の状態は、トロリと途切れずに落ちるリボン状の生地が、ボウルに残った跡がしばらく消えないくらいです。
ここまで泡立てば、成功は目前です。頑張ってください!



④【泡立てた生地に粉を加えて混ぜる】
泡立てた生地に粉を加えて持つのは『ホイッパー』

- まずはホイッパーで、粉が飛び散らないようにゆっくり大きく5回ほど混ぜます。
- 次に、少し力を入れて大きくぐるぐると10回ほど回します。
大事なのは、ここで全部混ぜきらないこと。
少し粉っぽくて大丈夫。大きめのダマが残っていても気にしないでください。
この部分をクリアすれば、成功はもう目の前です!
⑤【バター液と生地を混ぜる】
☆の小鍋を湯煎から外し、中火で熱します。
煮立ったら火を止めて、④の生地を1/5ほど加えて、ホイッパーで手早く混ぜ合わせます。
ホイッパーをゴムベラに持ち替えたら、生地にゆっくりと流し込んでください。
ゴムベラで底から上下に生地をすくい上げるように混ぜ合わせます。さらに生地にツヤが出るまで、「の」の字を書くように大きく30回ほど混ぜます。
重たかった生地が、だんだんともったりとした弾力のある生地に変われば成功です!
混ぜすぎると泡が潰れてしまうので、とにかく混ぜすぎないように注意してくださいね。
型に流し込むときには、ツヤのある生地がリボンのようにとろりと落ちていくはずです。
⑥【オーブンで焼き上げる】
型に生地を流し入れたら、竹串でゆっくりと混ぜて、表面を平らにならします。
さらに、台に型を2回ほど軽く落として、生地の中の大きな空気を抜きます。
このひと手間で、焼き上がりのキメがさらに細かくなりますよ。


オーブンは170℃に予熱しておいたので、生地を入れたらすぐに温度を160℃に下げて、28〜32分焼きます。焼き時間の目安はレシピによって異なります。
焼き上がりのサインは、いくつかあります。
- 竹串を刺して、何もついてこない
- 生地の表面がこんがりと色づいている
- 指で軽く押してみて、弾力がある
もし、不安であれば、180℃に温度を上げて1~2分。表面を焼いてあげてください。


⑦【じっくりと冷ます】
焼き上がったスポンジをオーブンから取り出したら、まずは台に型ごと1回軽く落とします。こうすることで、焼き縮みを防ぎ、生地のキメが整います。
次に、熱いうちに型ごとひっくり返して、ケーキクーラーの上に乗せましょう。
そのまま15分ほどおいて粗熱を取ります。このとき、型はつけたままにしておいてください。
粗熱が取れたら型から外し、再びひっくり返してケーキクーラーの上で完全に冷まします。
生地が完全に冷えたら、乾燥しないように袋かラップでしっかりと包んで、ジップロックに入れて冷蔵庫で休ませます。
こうしてひと晩じっくりと寝かせることで、スポンジの水分が全体に均一に行き渡り、しっとりとした最高の食感に仕上がりますよ!


ホイッパーで混ぜるだけ!ふわふわスポンジケーキの完成です
今回はスポンジケーキ作りの基本を、私なりにまとめてみました。
「ホイッパー」の使いどころ、分かっていただけましたか?
もしこのブログが、スポンジケーキ作りで悩んでいる方にとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
「膨らまない」「失敗しちゃう」そんな悩みを乗り越えて、ふわふわのスポンジが焼けた時の喜びは格別ですよね!
これからは、今回ご紹介した各工程の「なぜ?」を深掘りしたり、他の生地作りのお話もしていきたいと思っています。
私と一緒に、最高の「とっておきのおやつ」を目指して、楽しく研究していきましょう。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
また次回の「たけまるスイーツラボ」でお会いしましょう!
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